第2部 (1).NHK

おさらい

 

 衛星放送で難視聴地域が解消できたのに、NHK衛星放送は別チャンネルになって別な商売になった。

 BS民放局は看板番組を流さず、低視聴率が続いているという話でした。

 

・NHKのチャンネル数

 NHKは何チャンネル持っているか考えたことがありますか?

 1局で地上波2チャンネル、衛星2ちゃんねる、ラジオ3チャンネル(中波2チャンネル、FM1チャンネル)持っています。しかも、全て全国放送ができます。

 NHKは日本で最も大きな放送局なのです。

・NHKの目的

 放送法には、あまねく放送を普及させるとあります。難視聴地域解消に旧郵政省とともに奔走したのはこの法律によるものです。

 受信料と放送内容の中立というのも、放送局がNHKしかない時代にできた規定です。

 

・民放の誕生と受信料

 昭和26年にGHQの指示でアメリカに習って民放に免許が与えられました。本来なら、この時NHKを契約しないという選択肢を作るべきだったのです。当時はスクランブルの技術が確立していなかったという問題もありましたが、地デジが普及した現在では、WOWOWのような有料放送システムを作るのは簡単です。

 

 さらに、昭和28年にテレビ放送が始まって、テレビの普及が課題になりました。ラジオ時代に作られた法律はそのまま残り、やがてNHKラジオは無料に、テレビは白黒とカラーの2種類の契約となりました。やがて白黒契約は廃止となり、衛星放送が始まってからは衛星受信に追加料金を取るようになりました。衛星契約を始めた時点で放送の普及の目的は達成されています。現在のNHKはWOWOWと同じ単なる有料放送なのです。

公共放送?

 

 NHKは災害放送・国会中継など国営放送的な内容があります。予算は国会で審議され、理事選出は国会の承認事項です。でも、国の予算でやっているのは短波の国際放送の一部ぐらいです。

 

 

NHKってなに?

 

 NHKは、公共放送の域を超えて巨大な放送局になっています。受信料収入は法律で保証され優先的にチャンネルを与えられています。今後、ネット配信や4Kハイビジョンでさらなる利益を上げようとしています。NHKは大きな利益を生む巨大企業なのです。

おまけ 放送局の思い出

 

 

 前回で、野球中継の手伝いをした話をしましたが、もう一つ野球中継に関する話です。中学生の時、土曜の午後に観戦の券をもらって友人と野球を見た帰り、球場の周りは帰る人であふれていました。ふと見るとFMカー(ラジオ中継車)が目の前にいました。中には父がいました。ちょうど、ワイド番組と野球中継のコラボが終わったところでした。私が「混んでるから乗せていってくれ」といって放送局まで乗せて行ってもらいました。放送局に向かう途中、番組の終わりの挨拶があり、ワイド番組の司会者が私たちをインタビューしてそれがラジオで流れました。ロッテのファンですとか答えた記憶があります。友人とラジオに出演した思い出でした。