731部隊の真実 ~エリート医学者と人体実験~(NHKスペシャル)

抜粋

今回NHKは、731部隊の拠点があった満州に侵攻した旧ソ連で、これまで存在が知られていなかった資料を発掘した。終戦直後に行われたハバロフスク裁判における、部隊中枢メンバーの肉声、20時間以上に及ぶ音声記録である。

そこには、国防や国益のためとして、当時の最新兵器だった細菌兵器開発を推し進めた実態、そして日本の満州統治に反対する中国や旧ソ連の人々を「死刑囚」とし、細菌兵器開発の「実験材料」として扱っていた実態が、克明に語られていた。

 

731部隊「関東軍防疫給水部」

前線の防疫維持部隊が、細菌戦の対策・研究を行うのは当然のことです。そして、敵国であった米軍の調査では「悪魔の飽食」に記述されたような「人体実験」の存在を記録していません。

「記録されてないから『なかった』と云っていいのか」と主張する人々が居ますが、敵国の戦争犯罪の証拠が見つかったとき、記録しないことがあるでしょうか?

国連憲章に「敵国条項」までつくった国が・・・・

 

--------------------- NHKスペシャル「731部隊の真実」はCCTVの子会社が制作?

番組ではハバロフスク裁判の音声記録を紹介して、731部隊の残虐性を報じていた。しかしこのハバロフスク裁判というのはたった6日間で日本軍を裁くための裁判で、ソ連軍による拷問をされての証言であるため、国際法違反であると言われている。

また「ソ連の満州侵攻で731部隊は実験施設を破壊して、実験用の人間を殺し、徹底的な証拠隠滅が図られた」と報じた。

しかし、破壊されたはずの建物の大半は残って修理され、731部隊本部棟は原型はそのままにして、最近まで小学校として使用されていたのだ。

-------- 旧日本軍「細菌戦研究」米が機密文書公開

 

 米国立公文書館(メリーランド州)は、旧日本軍が当時の満州(現中国東北部)で行った細菌戦研究などに関する米情報機関の対日機密文書10万ページ分を公開した。

 

 今月12日に公開された機密文書は、ナチス・ドイツと日本の「戦争犯罪」を調査するため、クリントン政権当時の99年に米政府の関係機関で構成された記録作業部会(IWG)が、米中央情報局(CIA)や前身の戦略情報局(OSS)、日本を占領した連合国軍総司令部(GHQ)などの情報文書を分析し、機密解除分をまとめて公開した。

 

 IWGの座長を務めるアレン・ウェインステイン氏は、「新たな資料は学者らが日本の戦時行動を理解する上で光を当てる」と意義を強調するが、作業は「日本の戦争犯罪」を立証する視点で行われた。日本語資料の翻訳と分析には中国系の専門家も加わっている。

 

 細菌戦などに関する米側の情報文書は、これまでも研究者が個別に開示請求してきたものの、一度にこれだけ大量に公開された例は少ない。

 

 情報の一部は34年(昭和9年)にまでさかのぼるが、終戦の45年(同20年)前後4年分が大半を占めている。

 

 文書内容の大半は731部隊など細菌戦研究に関する内容だ。公開文書の概要によれば、37年12月の南京事件に関する文書が一部含まれる。IWGでは「慰安婦問題」を裏付ける文書も探したが、「目的を達せず、引き続き新たな文書の解析を図る」と述べるなど、調査では証拠が見つからなかったことは認めている。

 

 細菌戦の研究競争が大戦下で進む中、米側は日本の細菌兵器使用を終戦まで警戒していたほか、奉天(現瀋陽)の収容施設で、連合軍の捕虜に細菌実験が行われた形跡がないかを戦後調べたことが判明した。同じく米本土に対しても、日本からの風船爆弾が細菌戦に使われないか、米海軍研究所が回収した現物を大戦末期に調べ、「細菌の散布装置がついていないことから、当面は細菌戦を想定していない」と結論づけた文書も公開された。

 

 細菌戦に関する米国の日本に対する関心は、44年ごろから終戦までは、細菌兵器の開発状況と731部隊の活動実態の解明に重点が置かれ、終戦から47年ごろまでは、同部隊関係者への尋問による研究成果の獲得へと、重点が移っている。

 

 

 米側が最も強い関心を抱いたのは、731部隊を指揮した石井中将だった。45年12月の情報報告には、千葉県の郷里で中将が死亡したことを装った偽の葬式が行われたことも記されているが、翌46年から47年には中将に関する報告や繰り返し行われた尋問の調書が残されている。

「NHKスペシャル『731部隊の真実』が捏造であることを解説します」という動画があったので、ρ(・・。) 参考に貼り付けておきます。NHKの取り上げた資料について、証言のあった時期や強制収容の時期などを基に考察しています。