坂元弁護士殺害事件の二の舞 アレフについての取材内容をアレフに送信(NHK)

坂元弁護士一家殺害事件の二の舞

---------------- 共同通信 2018.11.2

NHK札幌放送局は2日、オウム真理教の後継団体「アレフ」に関する取材で、住民インタビューの音声ファイルをダウンロードできるURLを、誤ってアレフ側に送信していたと発表した。

 

オウム真理教とは、日本で最初の毒ガス兵器による大量殺人テロを行った宗教団体で、破壊活動防止法の初適用が検討されましたが、破壊活動防止法に基づく調査対象団体を含む各種団体と弁護士会(日弁連など)の反対により適用されませんでした。

今回問題になっているのは、NHKが取材内容をオウム真理教の後継団体であるアレフに対して流したことが、TBSがオウム真理教に取材ビデオを見せたことで坂本弁護士一家殺害事件が起こったことと想起させるからです。

 

----------  TBSビデオ問題 (以下引用)

1989年(平成元年)10月26日に、 東京放送(TBS。現在のTBSテレビ)のワイドショー番組『3時にあいましょう』のスタッフが、 弁護士の坂本堤がオウム真理教を批判するインタビュー映像を放送前にオウム真理教幹部に見せたことで、9日後の11月4日に起きた坂本堤弁護士一家殺害事件の発端となったのではと指摘された、マスコミ不祥事・報道被害である。

ちなみに、オウム真理教の教組であった松本 智津夫(麻原 彰晃)が死刑になったとき、TBSはオウム真理教事件の特集を組んでいますが、TBSが引き金になったとされる坂本一家殺害事件のTBSビデオ事件に触れませんでした

 

今回の事件は、まさに「TBSビデオ事件で坂本弁護士一家殺害事件を引き起こしたオウム真理教の後継団体であるアレフ」に「アレフに関する住民インタビューのデータが流れうる」ものですから、事件の二の舞が心配されるのも当然と云えるでしょう。