日本テレビ「笑点」で笑えない政治ネタ

■ニュースメディア

日本テレビ

 

■ニュースタイトル

「笑点」で笑えない政治ネタ

 

■ニュース掲載・報道日

2018年5月27日

 

■フェイク理由・ソースURL・その他

政治批判は構わないが、野党に迎合しすぎでは?

民主党政権の時に、同じような政治ネタやってましたっけ?

■検証記事

------------------  産経新聞 2018.6.17

政治風刺 『笑点』の安倍ネタは笑えない 石平氏

 

(前略)

 その日の『笑点』の大喜利では、「騒音」をお題に、耳をふさいだ落語家が笑いを誘う「珠玉の一言」を繰り出す設問があった。そしてその中で、いつもの顔ぶれの落語家たちの口から、次のような「政治ネタ」が連続的に放たれたのである。

 

 まずは三遊亭円楽さん、「安倍晋三です。トランプ氏から『国民の声は聞かなくていい』と言われました」。次は林家たい平さん、「麻生太郎です、やかましいィ」。そして最後には、林家木久扇さんは「沖縄から米軍基地がなくなるのは、いつなんだろうねぇ」と嘆いてみせた。

 

 ◆落語の芸さえ感じない

 

 正直、テレビでそれを見た私は「落語としてどこが面白いのか」と思ったのが率直な感想であった。例えば、木久扇さんのネタにしても、そこに何か笑いの要素があるのか。程度の差はあっても、1番目の「安倍ネタ」と2番目の「麻生ネタ」も同じようなものである。要するに、この3連発の政治批判は、落語としての機転も芸も感じさせない。

 そこにはむしろ、政治批判が目的であって『笑点』としての面白さは二の次となった、という感がある。はっきり言って、『笑点』の名を借りた政治批判にすぎないのである。

 しかも、批判の在り方は、一般庶民の視点からの政治批判というよりも、特定政党の視点からの批判である。例えば、沖縄の米軍基地について、基地がなくなってほしいと思っている庶民が、日本にどれだけいるのか。地元の沖縄でも、基地反対派と維持派が県民の中に両方いるだろう。要するに、『笑点』の政治批判は「反安倍政権・反米軍基地」であり、これはそのまま一部野党の看板政策と重なっているのである。(以下略)