見出しによる印象操作「麻生氏、不摂生患者へ支出疑問視「あほらしい」」(共同通信・時事通信)

要点

共同通信の見出し

・麻生氏、不摂生患者へ支出疑問視「あほらしい」

時事通信の見出し

麻生氏が不適切発言=医療費負担「あほらしい」に同調

 

 

時事通信では「人間は生まれつきがある。一概に言える簡単な話ではない」との発言も掲載しているが、タイトルは麻生氏の発言を切り取った悪質な「印象操作」です。

新聞記事をタイトルだけ流し読みするだけの人は多いでしょう。むしろ、記事の中身までキッチリ読む人の方が少ないのではないでしょうか?

そのため、オールドメディアによる「タイトルによる印象操作」が可能となります。

「タイトルによる印象操作」の恐いところは、記事の内容と全く逆の印象をタイトルだけで植え付けることが可能だというところです。

--------------------- 時事通信2018.10.23

麻生氏が不適切発言=医療費負担「あほらしい」に同調

 麻生太郎財務相は23日の閣議後の記者会見で、不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは「あほらしい」と指摘した知人の発言を紹介した上で、「いいことを言う」と同調した。健康維持の必要性を訴える趣旨とみられるが、病気になった人に対する心ない表現として批判が出る可能性がある。

 麻生氏の発言は、政府が検討している予防医療推進に関する質問への答えの中で飛び出した。78歳の麻生氏は「病院で世話になったことはほとんどない」と強調。生活習慣の乱れで自ら病気を招いた人の医療費を負担するのは不公平との考えをにじませた。

 ただ麻生氏は「人間は生まれつきがある。一概に言える簡単な話ではない」とも語り、やむを得ない事情で病気になった人の医療費を保険制度で賄うことに理解を示した。

 

--------------------- 共同通信2018.10.23

麻生氏、不摂生患者へ支出疑問視 「あほらしい」

 

 麻生太郎財務相は23日の閣議後の記者会見で、不摂生の結果、病気になった人への医療費支出を疑問視する見方を示した。「飲み倒して運動も全然しない(で病気になった)人の医療費を、健康に努力している俺が払うのはあほらしくてやってられんと言っていた先輩がいた。良いことを言うなと思った」と述べた。

 健康管理の自己責任を強調したとみられるが、健康な人も保険料を拠出するのが社会保険制度の基本で、批判を招きそうだ。

 麻生氏は首相だった2008年にも経済財政諮問会議で「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言し、後に陳謝した。